飲食店|ネズミを住みつかせない環境づくり2023年2月28日
飲食店にとっては「死活問題」ともなりかねない『ネズミ被害』。
飲食店にはネズミの餌となる食材が豊富で、何も対策をしていなければ、文字通りネズミ算式に数が増えてしまいます。ここでは、まずネズミをすみつかせない方法やもし侵入された場合、自力での対処方法や業者に依頼した方がいいケースなどについてご紹介したいと思います。
1.店舗に侵入させない
ドブネズミの場合は、壁にできた穴や排水溝、トイレから侵入する例が多くみられます。クマネズミは高所から侵入することが多く、壁の高いところにあるガス管や電気配線等の導入口や換気口などから侵入することもあります。
上記の習性をふまえた、予防対策が重要です。
ネズミが出てくる時期のピークは冬だと言われていますが、1年を通して出産する習性からも、対策は年間を通じて行うことが必須です。
ネズミが侵入しそうな穴や隙間など常にチェックし、見つけ次第塞いでいくことが重要です。
2.店内は清潔に
飲食店運営では基本中の基本、清潔空間の確保が第一条件です。店内をすみずみまで清掃し、日常的に清潔空間を保つことが重要です。
2-1.店内を清潔に保つポイント
シンクやゴミ箱は食物残渣が付着しやすくネズミを誘う臭いの元となりやすいため、清掃時期や方法も含めた独自のルールを作り励行しましょう。
お客様が直接触れるカトラリーや食器に病原菌が付着すると食中毒に直結します。
保管方法や設置方法も考慮しましょう。
2-2.食材の保存・廃棄管理
シンクやまな板に使いかけの食材を放置しない。保管場所は、冷蔵庫や収納庫などネズミが侵入できないスペースを確保してください。
※ビニールや紙袋、段ボール箱などでの食材管理は、ネズミには通用しません。。
3.それでもネズミが出てしまったらどうする?
3-1.自分でなんとかする
自分でなんとかする場合、重要なのは自分への健康被害が考えられます。病原体による病気や寄生虫感染などのリスクにさらされます。素人でもうまくいく場合もあるかもしれませんが、手間暇やリスク・コスト面を考慮して対策を練る必要があるでしょう。
またネズミ駆除はスピード勝負です。一刻の猶予もありません。適切な駆除アイテムを使って対処しましょう。
●捕獲器
ネズミ駆除のスタンダードアイテム
餌を捕獲器にセットし、誘い出されたネズミが餌に触れると振動でバネが作動し捕獲します。
●粘着シート
ネズミの通り道に粘着シートを設置・捕獲するアイテムです。
安価で簡単ですが、ネズミの通り道を見誤ると効果は期待できません。
●毒餌
毒を含む餌を使う駆除方法。市販の毒餌は安価で効果も高いですが、間違って人やペットが口にしないよう要注意です。また、ネズミが人の目が届かない場所で死ぬと病原菌の繁殖で新たなリスクとなるおそれもあります。
●忌避剤
ネズミが嫌う成分をスプレーや粉末で拡散させるアイテム。
これも安価で簡単ですが、飲食店での使用はリスクが高くオススメできません。
●金網
ネズミを餌で誘い、金網製のカゴに閉じ込めるタイプのアイテム。
誰でも簡単に使えますが、ノウハウ不足では捕獲後、適切に処理できないというデメリットがあります。
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ネズミ駆除のポイント
3-2.専門業者に依頼する
自分で適切な処理ができない場合は、専門の駆除業者に依頼することをオススメします。
ネズミ発生の規模や状況にもよりますが、相応の費用はかかってきます。しかし安全・確実に駆除できますので安心です。
3-3.ネズミ駆除業者選びの3つのポイント!
実績
ネズミ駆除は経験値がものを言います。業者独自の蓄積ノウハウは重要ポイントです。
口コミ
業者の技術力はもちろん、適正費用か、アフターサービスの有無など事前に情報を収集することも重要です。
費用面
ある程度実績を積んだ業者であれば技術に大差はありませんが、費用について極端に安価な場合は要注意です。実務経験が少ないスタッフが対応していることも考えられます。
「見積もり料金と実施する作業の明確化」「アフターサービスの有無」といったポイントも要チェックです。
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4.まとめ
ネズミ被害対策の肝
ネズミ被害はまず「発生させない」・「被害を拡大させない」ことが重要です。この記事に基づく予防策や、駆除対策でネズミ被害が、お店や来店されるお客様に及ばないことを心より願ってやみません。