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寺院・神社で急増する害獣被害とその対策とは?2025年2月27日

近年、寺院や神社での害獣被害が深刻化しています。伝統ある建築や貴重な文化財が、ネズミやハクビシン、ハトなどの害獣によって損傷を受けるケースが増えており、管理者にとって大きな課題となっています。この記事では、害獣被害の実態と具体例、効果的な対策について詳しく解説し、寺院・神社を害獣被害から守る方法を考えていきます。

1. 寺院・神社で増加する害獣被害の実態

1-1. なぜ寺院・神社に害獣が集まるのか?

寺院や神社は、害獣にとって住みやすい環境が整っているため、被害を受けやすい場所の一つです。まず、多くの寺社は広い敷地を持ち、樹木が豊富にあるため、害獣の隠れ家になりやすい点が挙げられます。また、参拝者が供える食べ物や落ち葉の堆積が、害獣のエサとなることもあります。さらに、築年数の長い建物では、老朽化した屋根や床下などに隙間ができ、害獣の侵入を許してしまうのです。

1-2. 寺院・神社でよく見られる害獣の種類と特徴

寺院や神社で特に被害をもたらす害獣には、以下のようなものがあります。

  • ネズミ:木造建築をかじり、柱や梁にダメージを与える。糞尿による衛生被害も深刻。
  • アライグマ・ハクビシン:屋根裏や床下に住み着き、夜間に騒音を発生させる。柱や天井裏を破壊することも。
  • ハト:屋根や仏像に大量の糞を落とし、建造物の劣化を招く。繁殖力が強く、追い払っても戻ってくることが多い。
  • コウモリ:軒下や屋根裏に巣を作り、糞尿で建物を汚染。菌やウイルスを媒介するリスクも。

2. 害獣による被害の具体例

2-1. 建物の損傷:屋根や柱の破損、糞尿被害

害獣が寺院や神社に住み着くことで、建物にさまざまな被害をもたらします。ネズミやアライグマは木材をかじる習性があり、屋根や柱を傷つけてしまいます。また、ハトやコウモリの糞尿が長年にわたって蓄積すると、木材の腐食が進み、建物全体の耐久性が低下する恐れがあります。

2-2. 重要文化財・貴重な寺社財産への被害

害獣による被害は、建物だけにとどまりません。特に、寺社が所有する貴重な文化財に対する影響は計り知れません。

  • 木造建築や彫刻の損壊:ネズミやアライグマが彫刻や仏像をかじり、欠損させるケースが報告されています。
  • 掛け軸・経典・仏具の汚染:ネズミの糞尿によってカビが発生し、歴史的価値のある品が傷むことがあります。
  • 庭園や建造物の荒廃:ハトの糞害により、美しい庭園や石像が汚れ、景観が損なわれます。

2-3. 衛生面の問題:感染症のリスクと異臭被害

害獣の存在は、衛生的な問題も引き起こします。例えば、ネズミやアライグマは病原菌や寄生虫を媒介する可能性があり、放置すると感染症のリスクが高まります。また、害獣の死骸が建物の隙間に入り込むと、強い異臭を発するため、参拝者や住職にとって大きなストレスになります。

2-4. 参拝者・住職への影響:安全性の低下と風評被害

害獣被害が続くと、寺社のイメージにも悪影響を与えます。例えば、参拝者が境内でネズミやアライグマを目撃すれば、「不衛生な場所」という印象を持たれかねません。これが風評被害につながり、参拝者の減少を招く可能性もあります。

3. 害獣対策の基本方針

3-1. 駆除 vs 予防:どちらを優先すべきか?

害獣対策は、大きく「駆除」と「予防」の2つに分けられます。駆除はすでに侵入してしまった害獣を排除するために行いますが、根本的な解決にはなりません。確実に追い出した後に、予防策を徹底すれば、新たな害獣の侵入を防ぐことができ、長期的な被害の軽減につながります。

3-2. 自力でできる対策と業者依頼の判断基準

害獣対策には、寺社の管理者が自力で行えるものと、専門業者に依頼すべきものがあります。例えば、侵入経路の封鎖やゴミの適切な管理などは自力で対応可能ですが、大規模な駆除や、すでに被害が深刻化している場合は、プロの業者に相談するのが賢明です。

4. 寺院・神社での害獣駆除方法

寺院や神社に侵入した害獣を駆除するには、種類ごとに適した方法を選ぶ必要があります。害獣の習性を理解し、効果的な対策を講じることで被害を最小限に抑えることができます。

4-1. ネズミ対策:侵入経路の封鎖と捕獲方法

ネズミは小さな隙間からでも建物に入り込むため、まずは侵入経路の封鎖が重要です。壁や床にできた穴を金網や防鼠材で塞ぎ、排水口には専用のフィルターを取り付けることで、ネズミの侵入を防ぎます。また、すでに建物内に入り込んでしまった場合は、粘着シートや捕獲カゴを使用するのが効果的です。

ただし、捕獲したネズミをそのまま放置すると、他の害獣を呼び寄せる原因になるため、速やかに処理することが重要です。毒エサを使う方法もありますが、建物内でネズミが死ぬと異臭の原因になるため、設置場所には注意が必要です。

4-2. イタチ・ハクビシン・アライグマ対策:効果的な追い出し・防除策

イタチやハクビシン、アライグマは、屋根裏や床下などの狭い空間に住み着きやすい害獣です。特にアライグマは手先が器用で、簡単な柵や網を破って侵入することもあります。

これらの害獣を駆除するには、まず建物から追い出すことが重要です。煙や強い光を利用した「忌避剤(きひざい)」を使用すると、一時的に追い払うことができますが、完全な解決にはなりません。そのため、追い出した後は侵入口を塞ぎ、再侵入を防ぐ対策を徹底する必要があります。具体的には、通気口や屋根の隙間に金網を設置し、床下には頑丈なフェンスを設けると効果的です。


また、これらの害獣は「鳥獣保護法」によって捕獲が制限されているため、駆除を行う際は自治体の許可を得るか、専門の害獣駆除業者に依頼することをおすすめします。

4-3. コウモリ・ハト対策:巣作りを防ぐ方法と忌避対策

コウモリは屋根裏や軒下に巣を作る習性があり、放置すると糞尿で建物が汚れるだけでなく、ウイルスやダニを媒介する恐れがあります。駆除には、超音波装置や忌避スプレーを使って追い出し、巣を撤去した後に侵入口を塞ぐことが効果的です。

ハトは、特に寺社の屋根や仏像周辺に集まりやすく、糞害による建造物の劣化が問題になります。ハト対策としては、「とまり木」を設置しないことが重要です。屋根の端や手すりなどに「ハトよけスパイク」を設置すると、ハトが止まりにくくなり、寄り付きにくくなります。また、ハトが嫌うテグス(透明な糸)を張る方法も効果的です。

ただし、ハトも鳥獣保護法の対象であり、勝手に駆除することは法律で禁止されています。そのため、駆除を行う場合は専門業者に相談するのが賢明です。

5. 害獣被害を防ぐための予防策

害獣被害を未然に防ぐためには、日頃からの管理と環境整備が欠かせません。特に、害獣が寄りつかない環境を作ることが、最も効果的な対策となります。

5-1. エサとなるものを残さない:ゴミ・供え物の管理方法

害獣が寺院や神社に集まる最大の要因は、「エサがあること」です。参拝者がお供え物をそのまま放置したり、境内のゴミ箱が管理されていなかったりすると、害獣が寄ってきてしまいます。そのため、供え物は一定時間後に回収し、ゴミはフタ付きの専用容器に入れて管理することが重要です。
また、庭や境内に落ち葉や食べかすが溜まると、それがエサとなって害獣を呼び寄せるため、定期的な清掃を行うことも効果的です。

5-2. 建物の点検と修繕:侵入経路を徹底的に塞ぐ

害獣は、わずかな隙間からでも建物内に侵入します。そのため、定期的に建物の点検を行い、屋根や壁のひび割れ、床下の隙間などを修繕することが重要です。特に木造建築の場合、経年劣化によって侵入口ができやすいため、早めの補修が必要です。

また、害獣の侵入を防ぐために、金網や防獣ネットを設置することも効果的です。通気口や排水口には細かい網を張ることで、ネズミや小動物の侵入を防ぐことができます。

5-3. 害獣を寄せつけない環境づくり

害獣が好む環境を排除することも、予防策として有効です。例えば、境内の草木が生い茂っていると、害獣の隠れ場所になってしまうため、定期的に剪定(せんてい)を行い、見通しの良い環境を維持することが大切です。

また、害獣は特定のにおいや音を嫌うため、忌避剤や超音波装置を活用するのも有効な方法です。特に、ネズミやコウモリには超音波が効果的だと言われています。

6. まとめ:寺院・神社を害獣被害から守るために

6-1. 早めの対策が被害を最小限に抑えるカギ

害獣被害は、放置するとどんどん拡大してしまいます。そのため、早めの対策が被害を最小限に抑えるカギとなります。寺院や神社の管理者は、日頃から点検を行い、害獣の兆候があればすぐに対応することが重要です。

6-2. 専門業者への相談も視野に入れよう

自力での対策が難しい場合は、害獣駆除の専門業者に相談するのも一つの方法です。特に、被害が深刻な場合や、法律の制約がある害獣(ハト・アライグマなど)の駆除を行う場合は、プロの手を借りるのが最善策と言えるでしょう。

寺院・神社の貴重な文化財を守るためにも、適切な害獣対策を講じ、安全で清潔な環境を維持していきましょう。

7.寺院・神社の害獣駆除はエムトレードへ


エム・トレードは寺院や神社での害獣駆除を多数実施しております。所有されている貴重な文化財を保護しつつ、駆除作業を実施しております。
寺院や神社の害獣でお困りなら、ぜひ一度エム・トレードへご相談ください。

WEBサイト|株式会社エム・トレード

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