これってダニ?2023年8月28日
ダニってどこから来るの? もしかして家にもいる? 家屋に棲むダニの種類と特徴・駆除方法についてご紹介。
ダニは、体長1mm以下のものが多く、 全世界で約4万5千種とも言われており、形態・生態ともに非常に多様性に富んでいます。
1.一般的なダニの種類
・チリダニ(0.3〜0.4mm)主なエサ(人のフケ・アカ・汗など)
・コナダニ(0.3〜0.4mm)主なエサ(食品・たたみなど)
・ツメダニ(0.3~1mm)主なエサ(他のダニ、コナダニ・チリダニなど)
・イエダニ(0.3~1mm)主なエサ(ネズミなどの血液)
・マダニ(3~10mm)主なエサ(他の動物の血液)
2.ダニの侵入経路
目に見えないくらい小さく羽もないため、家の中に入り込む経路は、何かにくっついて来るのが主な侵入手段と考えられます。
①人による侵入
肉眼で確認することはできないため、外出先でダニのいる場所に触れたり座ったりしたことで無意識に持ち帰ってしまう。
②犬や猫による侵入
ダニは人家だけでなく、野外にも存在します。犬や猫の散歩中に付着したダニが、一緒に家に入ってくるという侵入経路も、少なくはありません。
③昆虫による侵入
家に侵入するような小さな昆虫にもダニが付着していることがあります。
④ほこりにまぎれて侵入
チリや、ほこりにしがみつき、窓などから家に侵入ることもあります。
3.家に侵入したダニの生息場所
人のフケやアカ、汗などをエサにしているチリダニをはじめ、ダニの多くは家屋内のカーペット・寝具・ソファー・たたみなど、実に身近な場所に生息しています。
4.家に侵入したダニの特徴
『チリダニ・コナダニ・ツメダニ』
家の中に侵入したダニで多いのは、人を刺さないとされるチリダニとコナダニと言われています。
ツメダニはチリダニやコナダニを捕食するため、それらがたくさん生息している寝具やソファーなどを好んで住み着きます。普段は他のダニをエサとしていますが、時に、人を刺すこともあると言われています。
『イエダニ』
イエダニはネズミに生息しているので、一般的な家に入り込むことはほぼありません。何らかの形で家の中に進入すると、人やペットを刺し吸血するようになることがあります。
『マダニ』
肉眼でも確認できるダニがマダニです。多くの場合、草むらに入るペットや、草が多い公園・キャンプなどから帰宅した人間に付着して家に侵入します。
血液を主なエサとしており人間も刺します。毎年、マダニが媒介する感染症も報告されているため、刺されたら皮膚科を受診することをおすすめします。
5.ダニ刺されの症状
1.こんな症状ありませんか?
◎季節を問わず鼻水や目のかゆみ
◎虫刺されの時期でもないのに、ブツブツした赤みとかゆみ
◎夜中を中心とした咳
上記のような症状、ダニ刺されによるアレルギー症状かもしれません。
2.具体的な症状
◎盛り上がるような硬い「しこり」状態
◎蚊とは明らかに違う強いかゆみ
◎太ももやお腹など柔らかい箇所のかゆみ
ダニ刺されの対処として、ステロイド軟膏を使用することが一般的で、アレルギー反応が強い場合は、かゆみを抑える飲み薬を処方されることもあります。
6.ダニ刺されで治らない時は皮膚科に受診を
◎何によるかゆみかはっきりしない
◎腫れがひどい
◎マダニなど特殊なダニ刺されが疑われる時
軽症であれば、市販薬でもかまいませんが、症状が重い場合は皮膚科を受診されることをおすすめします。
7.ダニ刺され対策
①室内を清潔に保つ。室内温度25°以上、相対湿度60%以上を避け、通気を心がける。
②絨毯や布製ソファなどの使用は避け、フローリングの床が望ましい。
③床や畳の掃除機かけは毎日時間をかけて。ダニのエサになるフケ・アカ・食べ残しなど放置しない。
④ふとんや枕など寝具のダニ退治はコインランドリーの高温乾燥がおすすめ。
⑤年に1回は室内の徹底した大掃除を。
8.手に負えないダニ退治はプロにおまかせ
ダニは種類によって対策方法が違います。まずは種類を特定することが重要です。
単に発生しているダニを退治するだけでは根本的な解決になりません。発生原因を明らかにすることで再発防止につながります。
当社では発生しているダニの種類に応じて対処方法を使い分け、効果的にダニを駆除します。
発生原因調査により環境を改善したり、場合によっては原因となっているネズミを駆除したりすることで根本解決へ導きます。