それは「タヌキ」ではなく「アライグマ」です。2024年2月28日
夜道に現れた茶色い生き物…あれはタヌキ?アライグマ?
昨今、住宅街の側溝や庭先で見かけられることが多くなっている、あの動物
一見よく似た二つの動物ですが、実は生態や性格、被害状況、駆除方法まで大きく異なっています。
アライグマとタヌキの違い
1. 見た目で簡単に見分ける
1-1.体格
アライグマはタヌキより大型で、体長は60~100cm、体重は3~10kgほどになります。タヌキの体長は40~50cm、体重は2~5kgほどです。
1-2.顔
アライグマは目の周りから鼻にかけて黒い模様があり、耳は丸く、先端が黒いのが特徴です。タヌキは顔全体が白く、目の周りには黒い模様があります。耳は小さく、先端は丸いです。
1-3.尻尾
アライグマの尻尾は太く長く、5~10本の黒いしま模様があります。タヌキの尻尾は短く、先端が黒く、しま模様はありません。
2. アライグマの生態を知ることで対策が見えてくる
2-1.食性
アライグマは雑食性で、昆虫、魚、貝類、果物、野菜など何でも食べます。タヌキも雑食性ですが、アライグマよりは植物性 の食料を多く食べます。
2-2.繁殖
アライグマは1年に1回、4~6匹の子を出産します。タヌキは1年に1回、2~5匹の子を出産します。
2-3.習性
アライグマは夜行性で、昼間は巣穴で過ごします。タヌキは夜行性ですが、昼間も活動することがあります。
2-4.分布
アライグマは北アメリカ原産ですが、世界各地に移入されています。日本では、1970年代にペットとして輸入されたものが野生化したと考えられています。タヌキは東アジア原産で、日本では全国的に分布しています。
3.アライグマの人間への被害と深刻な影響
3-1.家屋への被害
家屋への侵入
・屋根裏や床下などに入り込み、住み着いてしまう
・糞尿による悪臭や腐食、天井や壁の破損
・断熱材や電気配線をかじり、火災の危険性
・夜間に活発に動き回り、天井を走り回る音
・鳴き声による騒音
3-2.農業被害
アライグマは農作物を食い荒らす被害が問題になっています。特に、果物や野菜被害が深刻です。タヌキも農作物を食い荒らす被害がありますが、アライグマよりは被害は少ないです。
3-3.人への被害
アライグマは気性が荒く、人を襲うことがあります。タヌキは臆病な性格で、人を襲うことはほとんどありません。
4.アライグマの駆除方法:専門家に相談が重要
4-1.捕獲
アライグマは罠で捕獲して駆除します。タヌキも罠で捕獲できますが、狩猟免許が必要になります。
4-2.防護柵
アライグマは侵入を防ぐために、防護柵を設置します。タヌキも防護柵で侵入を防ぐことができますが、アライグマよりは低い柵で効果があります。
4-3.忌避剤
アライグマは特定の匂いを嫌がる性質があります。忌避剤を散布することで、侵入を防ぐことができます。タヌキも忌避剤で侵入を防ぐことができますが、アライグマよりは効果が薄い場合があります。
5. その他:人と動物の共存を目指して
5-1.アライグマの知能
アライグマは非常に高い知能を持つ動物として知られています。問題解決能力や学習能力に優れています。タヌキも知能は高いですが、アライグマよりは劣ると考えられています。
5-2.法律
アライグマは特定外来生物に指定されており、飼育や放逐が禁止されています。タヌキは鳥獣保護管理法の対象鳥獣に指定されており、狩猟免許を持っていなければ捕獲することはできません。
6.まとめ
・アライグマとタヌキは見た目が似ていますが、生態や被害状況、駆除方法などには違いがあります。これらの違いを理解して、適切な対策を講ずることが重要です。
・アライグマは近年、日本各地で生息域を拡大しています。
・アライグマは駆除が難しい動物です。専門業者に依頼することをおすすめします。
参考資料
・環境省: 特定外来生物アライグマ
・農林水産省: 害獣被害防止対策マニュアル
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