家にネズミがいるか確かめる方法2023年11月22日
ネズミが棲みついていると、天井裏を走り回る音がうるさくなったり、ダニによるアレルギーや虫刺され、糞尿による悪臭などが問題となります。早めに駆除対策を行うことが大切です。今回は、ネズミが家にいるかどうかを確認する方法や、ネズミの種類を見分ける方法、そしてネズミを駆除・予防する方法についてご紹介いたします。
1.ネズミが残した痕跡(ラットサイン)
ラットサインとは、ネズミが残した跡のことで、家の中でこれを見つけると、ネズミがいる可能性が高くなります。さらに、ラットサインを見つけることで、ネズミがどこに潜んでいるかなどをおおよそ予測することができます。ラットサインにはいくつかの種類がありますので、それぞれご紹介します。
1-1.ラットサイン01:足跡
ネズミが通った場所では、小さくて黒い足跡がたくさん残るのが特徴です。餌が豊富な場所ではねずみも大きく成長するため、足跡も大きくなりがちです。
足跡が見分けにくい場合の対策として、気になる場所に小麦粉をまいて、はっきりと残った足跡から存在や侵入経路を見つける方法もあります。
1-2.ラットサイン02:かじった跡
ネズミは前歯が伸び続ける害獣であり、硬いものをかじり続けて前歯を研ぎ続けなければ、前歯によって口が塞がってしまい、食べ物が食べられなくなって餓死してしまいます。そのため、家の柱や壁、家具、電気の配線、通信コードなどを好んでかじります。かじられた痕跡を見つけてみましょう。
1-3.ラットサイン03:ネズミの糞尿
ネズミは移動中に糞や尿を排泄するため、ネズミの通り道には約1センチほどの黒い糞や尿の跡が残ります。もし小さな糞が散らばっていたら、ネズミの存在が疑われます。また、落ちている糞の特徴を確認することで、その種類の判断も可能です。
1-4.ラットサイン04:黒っぽい汚れ
ネズミの身体には、さまざまな汚れや脂がついています。ネズミは視力があまりよくないため、移動する際には柱や壁などに身体を沿わせて進む習性があります。その結果、ネズミの体についた汚れや脂が侵入口や通路、壁などに付着します。ネズミは同じ経路を通る習性があるため、同じ道を何度も通って移動するため、最初は微かな汚れしか残さなくても、次第にそれが黒ずんだ汚れになります。
1-5.ラットサインが付きやすい場所
ラットサインが見られやすい場所は、ネズミの種類によって異なりますが、一般的には以下のような場所が挙げられます。これらの場所は家の内外の境目に位置していることが多く、ネズミが侵入しやすい箇所とされています。
- 換気扇や通気口
- 壁のひび割れや穴
- エアコンの配管
- トイレや浴室の配管
これらの場所からネズミが侵入することがよくあり、そこではラットサインを見つけやすくなります。ネズミの存在が心配な場合は、上記のような箇所を確認してみると良いでしょう。
2.ラットサインからわかるネズミの種類
ラットサインは、単にネズミの存在を確認するだけでなく、効果的な駆除を計画する上での有益な情報となります。糞の形やサインのある場所から、ネズミの種類を識別でき、それに基づいて最適な駆除方法を選択できます。ここでは、糞の特徴を使ってネズミを見分ける方法や、ネズミの種類ごとの侵入経路について説明します。
2-1.クマネズミ
【クマネズミの侵入経路】
クマネズミは高い場所や乾燥した環境を好みます。侵入経路をご紹介しますが、もし以下の場所でラットサインが見つかれば、それはクマネズミが侵入した可能性が高いかもしれません。
- 換気扇
- 屋根のすき間
- 壁のひび割れや穴
- 排水パイプ
- 二階の窓
【クマネズミの糞の特徴】
クマネズミの糞の特徴をご紹介します。糞が落ちていたとき、下記のような特徴があればクマネズミが住み着いている可能性が非常に高いでしょう。
- 6~10ミリ程の大きさで細長い
- 茶色、もしくは灰色っぽい
- あちこちに散らばって落ちていることが多い
2-2.ドブネズミ
【ドブネズミの侵入経路】
ドブネズミはクマネズミとは違い、高い場所が得意ではありません。屋根裏などの高所からは侵入してこない傾向があります。侵入経路をご紹介しますが、もし以下の場所でラットサインが見つかれば、それはドブネズミが侵入した可能性が高いかもしれません。
- 床下の通気口
- キッチン・トイレの配管
- 建物と基礎のすき間
【ドブネズミの糞の特徴】
ドブネズミの糞の特徴をご紹介します。糞が落ちていたとき、下記のような特徴があればドブネズミが住み着いている可能性が非常に高いでしょう。
- 10~20ミリ程の大きさで太い
- 灰色もしくは黒っぽい
- まとまって落ちている
2-3.ハツカネズミ
ただし、繁殖力が強く、食害や糞害もあります。見かけたら早めに駆除しておかないと、数ヶ月で大量に増えてしまう可能性があるため要注意です。
【ハツカネズミの侵入経路】
ハツカネズミは小さな体を持つため、クマネズミやドブネズミが入れないような狭い場所から入ってくることがあります。侵入経路をご紹介しますが、もし以下の場所でラットサインが見つかれば、それはハツカネズミが侵入した可能性が高いかもしれません。
- 屋根のすき間
- エアコンの導入部
- シャッターの下
- 壁の割れ目
【ハツカネズミの糞の特徴】
ハツカネズミの糞の特徴をご紹介します。糞が落ちていたとき、下記のような特徴があればハツカネズミが住み着いている可能性が非常に高いでしょう。
- 4~7ミリ程の大きさ
- 茶色っぽい
- 米粒のようにとがっている
3.ラットサインを見つけたら
もしもラットサインを見つけたら、ネズミが増える前に速やかに駆除しましょう。
ネズミがまだ増えていない段階なら、個人でも駆除できることがあります。以下では、自分でできるネズミの駆除対策を紹介します。
3-1.粘着シートを使用する
見つけたラットサインの周りに粘着シートを置くと、ネズミがその上にかかる可能性が高まります。
ネズミが粘着シートにかかると、シートごと処分できますので、直接ネズミに触れずに衛生的に処理できます。
粘着シートは様々な種類があり、どれを選べばいいのか分からないこともあります。初めて粘着シートを使用する方に向けて、おすすめの商品をご紹介します。初めてネズミ駆除に取り組む方は、ぜひ参考にしてみてください。
3-2.毒餌を使用する
毒餌は警戒心が強い個体だと食べてくれないのですが、ラットサイン上に設置すると一定の効果があります。毒餌単体で用いるのではなく、粘着罠などと組み合わせて使用するのが良いでしょう。
ただし、小さなお子様やペットが誤って食べてしまう可能性があるので、設置場所には十分な注意が必要です。
3-3.捕獲罠を使用する
カゴ式やバネ式の捕獲罠を設置する方法で、中に入った途端に仕掛けによってねずみを捕獲する仕組みです。
ねずみの種類ごとに好物となるエサが異なるので、ラットサインからねずみの種類を特定し、好物を使用すると効果が上がります。具体的には、ドブネズミには肉類、ハツカネズミやクマネズミにはチーズや穀物などの加工食品が良いです。
4.ネズミを駆除した後に行う予防対策
ネズミを駆除した後は、再度の侵入を防ぐために予防策を取りましょう。
具体的な方法としては、侵入口をふさぐといった物理的な対策と、ネズミが嫌う環境を作る方法があります。今回は、これらの2つのアプローチについて紹介します。
4-1.ネズミの侵入口を塞ぎましょう
ネズミの侵入対策について具体的な方法をお伝えします。
まず、家の内外を注意深く調べます。侵入が考えられる場所を確認し、ネズミを防ぐ対策を施すことが効果的です。
通常、ネズミは屋外から入ってくることが多いため、エアコンの室外機ホース部、床下の通気口、外壁の割れ目、換気扇、軒下と壁のつなぎ目、屋根の隙間などを特に注意して点検しましょう。ネズミの兆候(糞や毛)がないか確認することも重要です。500円玉ほどの穴があれば、小さなネズミでも簡単に侵入できる可能性があります。出入り口と思われる隙間や穴を見つけたら、金網などでふさぎましょう。ただし、ネズミは強靭な歯を持っているため、板ほどの硬さの素材でないと突破されることがあります。
さらに、ネズミが嫌がる匂いを発する忌避剤(ホームセンターで入手可能)を使用し、ネズミの侵入を防ぎましょう。
4-2.日頃からネズミの住みにくい環境づくりを心がけましょう
ネズミはゴミや汚れが沢山ある家を好みます。だからキレイにさえしていればネズミは出てこなくなることもあります。できれば毎日が好ましいですが、マメに掃除をすることでネズミが居なくなる可能性もありますので掃除を徹底的に行うようにしましょう。
- 巣の材料となる新聞紙・段ボール箱・割り箸・ティッシュペーパー・汚れたタオルなどは貯めこまずに処分しましょう。
- 生ゴミはフタ付きのゴミ箱に入れましょう。
- 食べ物を出したままにせず、使った食器はすぐに洗いましょう。
- 衣類やシーツはケースに収納し、不要な紙や布を処分しましょう。
- 部屋はいつも整理整頓をしましょう。
- 家の中だけでなく、外まわりもきれいにしましょう。
5.駆除しても出てくる!ネズミが苦手!そんな時は
天井裏で走りまわる音が聞こえたり、ネズミのフンを見つけた場合は、すでにネズミに侵入されています。特にネズミを見てしまった場合は、多くの数が繁殖していると考えられます。そんな場合は、業者へ依頼しましょう。
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