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害虫・害獣豆知識

冬眠しないイタチは冬に注意2023年11月22日

イタチは冬になっても冬眠しません。一年中活動しています。
繁殖期は春頃に迎え子育てをしますが、冬は寒さから身を守るために家の天井裏や床下、壁の中などに侵入してきます。
棲み付かれたらとても厄介な害獣です。ノミ・ダニによる人体への被害や、ふん尿による悪臭や建物の被害が発生します。天井を走り回る騒音にも悩まされます。
この記事では、イタチの生態から侵入ルートや棲みつかれてるかどうかの確認、また効果的に追い出すための対策を解説しています。

1.イタチの生態

1-1.外見と性格

イタチは、茶色の体毛と細長い胴体、短い足を持った2kgほどの小型動物です。見た目は、可愛らしい印象を受けますが、性格はかなり獰猛で、自分よりも大きなニワトリやウサギなどを一匹で捕食することができます。
繁殖期にあたる3月から5月は、非常に気がたっており危険で、小動物だけでなく人間に直接襲いかかってくることもあります。

1-2.運動能力が高く器用

イタチは非常に運動能力が高く、素早い移動や木登り、また泳ぐことも得意としています。また、3cmほどの隙間ならば難なく通り抜けることができます。
その運動神経の高さと器用さで、駆除の際、なかなか捕まえることができなかったり、罠にかかりにくい害獣です。

1-3.巣を作る

イタチは巣を作る習性があります。
イタチにとって居心地の良い場所を見つけた場合は、何度かその場所に訪れたのちに巣を作ります。人家に巣を作ることもあります。
人家に巣を作る場合は、床下や天井裏を巣の場所にし、断熱材や建材を巣の材料としています。
餌を巣に持ち帰ることもあり、気付けば家の中に獲物の死骸などが散乱するというケースもあります。
さらに、巣の周辺に溜まったフンによって不衛生な状態になったり、その強烈な悪臭に悩まされてしまいます。

1-4.夜行性・冬眠しない

イタチは夜行性なので、「夜間に走り回る音がうるさく、眠れない」といった騒音被害も主なイタチ被害のひとつです。
また、イタチは冬眠をしません。雪の中でもトンネルを掘って、活発に行動します。冬は特に寒さから身を守るために家の天井裏や床下、壁の中などに侵入してくることもあります。

2.侵入経路

2-1.屋根の隙間

ほとんどが屋根の隙間を通り抜けて天井裏などに侵入してきます。
古い日本の住宅は屋根と屋根の隙間が多く、イタチが簡単に侵入できる箇所が多数ある場合が多く侵入経路で一番多い箇所です。

2-2.通風口や換気扇

通風口や換気扇は空気を外に排出し、空気を入れ替える役目があるため、室内と外が直接つながっていることが多いため侵入経路となりやすい場所です。
日中など換気扇が動いている間は侵入されることはありませんが、換気扇が停止している時に狙われる可能性があるため、対策が必要となります。長年暮らしている間に、通気口はその存在を忘れてしまいがちです。通風口は家の中に通じる穴が必ずあるため、チェックしておく必要があります。

2-3.エアコン室外機近くの壁穴

エアコンの配管を導入するための、配管と穴の隙間にパテ処理がないと、わずかな隙間から壁の中へ侵入されます。
この穴は、ホースを通すために大きめに作られているので、エアコンが稼働していない場合にホースと室外機を通じて、侵入されてしまう可能性があります。

またエアコンの取り外し工事で、穴を塞いでいないと、同じようにその穴から簡単に侵入されてしまいます。

3.イタチが家にいるか確かめる方法

3-1.物音がする

イタチが天井裏を走り回ると、「カタカタ」「ガタガタ」といった物音がします。この物音で、害獣の存在は確認できますが、イタチかどうかは判断できません。アライグマやハグビシンなどの害獣が屋根裏にいる場合にも同じような物音がします。
そのため、他の3つのサインとあわせてイタチかどうか確認することが大切です。

3-2.鳴き声を確認する

イタチの鳴き声は、親は「キッ!キッ!」、威嚇する場合は鳴き声のトーンが上がり「キッキッキー!」と鳴きます。
春ごろになるとイタチの赤ちゃんが生まれて声の数が増えたり、大人のイタチとは違う「キーキー」という鳴き声がします。

3-3.フンを確認する

イタチには同じ場所にフンをする習性があるため、フンは簡単に見つけられます。屋根裏を覗いてみて、同じ場所にフンがたくさんある場合はイタチ科の動物やハクビシンの可能性が高くなります。
可能なら、フンの形や大きさを観察しましょう。イタチのフンは、約5~6cmの細長い形をしています。水分を多く含んでいて、やわらかいことが特徴です。また、イタチ科の動物には「臭腺」という器官が肛門の付近にあるため、強烈な悪臭を放ちます。
フンを詳しく調べたい時には、直接触ったり近づきすぎたりしないようにしましょう。
フンにはさまざまな病原菌や寄生虫が含まれており、フンの粉末や菌を吸い込んでしまわないようにゴム手袋やマスクを着用しましょう。

3-4.足跡で判断する

足跡で判断する方法もあります。しかし、よほどくっきり跡が残っていない限り、素人では判別は難しいでしょう。どうしても足跡で判断したい場合は、家の周りや侵入経路と思われる場所に砂や石灰を軽く撒く、もしくは段ボールをおいておけば、うまくいけば足跡をとることができるかもしれません。

イタチの足跡は4肢とも5本の指と爪の跡が付くのが特徴です。また猫の足跡に似ていますが、猫と比べると爪が細くとがっています。大きさは、約2~3cmあり、足跡の間隔は30~40cm前後です。

4.イタチと法律

行政や民間業者に依頼せずにイタチを捕まえる場合、注意すべきは法律です。
鳥獣保護法によりイタチは捕獲できません。
鳥獣保護法とは、「野生動物を守り、適正な狩猟を促す法律」です。
野生動物をみだりに捕まえ処分したり、狩猟したりしないようにする法律で許可なくイタチを捕まえると法律違反になってしまいます。
もしも自分でイタチを捕まえたいのであれば、行政に「捕獲許可」を申請します。「原則狩猟免許がある人」などの、条件がありますが通過すればイタチを捕獲することができます。
ですが、捕獲した後のイタチは自分で処分するか、行政の職員に引き渡すかの処理が必要です。

5.イタチの追い出し方

5-1.臭いの強い忌避剤(きひざい)を使う

強い臭いでイタチを遠ざける忌避剤を使うことで追い出すことができます。イタチは嗅覚が発達しているため、臭いのきつい場所には近寄りません。
市販の忌避剤には木酢液やニンニク、トウガラシなど、刺激臭を発生させるものが使われています。また、クレゾール石けん液の臭いでもイタチを追い出すことが可能です。

5-2.光で威嚇する

イタチは夜行性の動物で、強い光を嫌います。懐中電灯などでイタチに光を当てると、効果的に追い出すことが可能です。また、クリスマス用のイルミネーションなど、点滅するLED電飾もイタチを追い出す効果があります。光がより強くなるように、アルミ箔なども設置すると効果的です。

5-3.音を立て威嚇する

イタチがでるたびに音をたてて威嚇することです。
イタチは所詮野生動物ですので、音をたてて、人間の気配をさせることで、安全な場所ではないことをわからせてあげると出て行ってくれることがあります。

6.イタチの再侵入を防止する方法

イタチを追い出したら、次は侵入防止策をおこないます。
イタチは3㎝の穴があれば、侵入できるしなやかな動物です。
ペットボトルの蓋が約2.8㎝のため、ペットボトルのフタが通るほどの大きさならイタチが侵入してしまいます。金網や針金を使い徹底的に防ぎましょう。
また、イタチは木登りがうまく、垂直の壁を登ります。
侵入経路を探すときは、屋根裏の通気口や屋根の隙間などもしっかりとチェックしましょう。

7.まとめ

イタチの習性や特徴を理解し、適切な対策をすることで、イタチによる被害を防ぐことができます。しかしながら、屋根裏や床下など自力で駆除や対策を実施するのは容易ではありません。イタチの駆除や侵入対策のどちらにも詳しい専門業者に依頼することをおすすめいたします。

8.イタチでお困りの方はエム・トレードへ


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